おえばりしっぽ

むかし、むかしまだモモがウチに来る前の話・・・
ミルクがウッドデッキにいつでも出られるよう、いつも窓を少し開けてあって、そこからお腹の大きいネコちゃんが入って来て、ミルクの残したご飯を食べていた。
ミルクは怒る訳でもなく、ただネコが食べてる所をじっと見ているだけで、それが何日か続いた。
私もお腹が大きいネコだから、可哀想なので、そっとしておくことにしました。
それから少しして散歩中にそのネコちゃんに会って、ミルクがしっぽを振って嬉しそうに近づいて行った途端、ネコが飛び掛って来てミルクが襲われてしまった！！
ミルクは耳から凄い血が出ていて、首を振ったせいかあたりにまで血が飛んでいた。
一瞬の出来事だったので、何が何だか分からなくてびっくりしてしまい、私はミルクを抱きかかえて家に戻り、すぐ病院に向かった。
血がかなり出ていたので、耳がちぎれてしまったのかとすごく慌てて震えが止まらなかったです。
病院に行って先生に説明したら「ネコにやられちゃたの？？」と笑われてしまった。
血が出たわりには穴がいくつか開いた程度で、消毒と注射をして飲み薬を３日分貰って帰って来て、その時は必死だったから大したこと無くて良かったと思ったけど、凄く痛い出費だった。
後で聞いた話によると、ネコの近くに産まれたての子猫がいたらしく、子猫を守ろうとしたらしいです。
それ以来ミルクはネコが大嫌いで、庭にネコが来ただけでワンワン吠え続け大騒ぎするようになってしまいました。